🌙 導入:第一弾とのギャップに気づいた瞬間
第一弾「コンセプチュアルスキル」の記事で、戦略的勉強法=どう仕事・勉強を組み立てていくかにフォーカスしました。
第一弾のコンセプチュアルスキルはこちら
あの記事を書いてから、自分自身にこう問いかけていたのです:
「技術や仕事の進め方を学んだのはいい。
でも、人として・コミュニケーションとしてのスキルはどうなんだろう?」
具体的にはこういう場面:
- ミーティングで自分の意図を伝えきれず誤解が起きたとき
- チームメンバーの意見を引き出したいけど、いつもこちらばかり話して終わるとき
- プロジェクト外でも伝え方でモヤモヤすることが多く、人間関係で“手応えのなさ”を感じていたとき
「コンセプチュアルスキルを整えたけど、ヒューマンスキルで詰まってるな…」と気づいた瞬間。
この焦る感覚が、今回のヒューマンスキル編を読む原動力になりました。
📖 本との出会い:ヒューマンスキルって何だっけ?
『トップコンサルタントの戦略的勉強法』の中で、著者が示したのは「ポータブルスキル」の中に 「ヒューマンスキル=人と人との関わりで必ず必要になる力」 が含まれているということ。
テーマの中身:
- 交渉スキル(ZOPA・BATNA) の紹介
- アクティブリスニング:ただ聞くのではなく、相手の意図・感情を受け止める聞き方
- コーチング的な問いかけ:ゴール・方法・足りないものなどを引き出すスキル
第一弾で「構造的思考・戦略的アプローチ」は掘ったけど、ヒューマンスキルはあまり触れてなかった。
だからこの部分が「次のステージ」の鍵かなと感じました。
💡 気づきの瞬間:交渉準備と「聞くこと」の差の大きさ
ここで私が特に刺さった瞬間を2つ。
- 交渉スキルで “準備が9割” とあるところ。
自分は交渉といえば「場でうまく言えばいい」派だったけど、
準備をして希望ライン・限界ラインをあらかじめ持つことで、結果が変わることを本気で実感しました。 - アクティブリスニング。
普段、「どう解決するか」を考えながら相手の話を聞く癖があって、話し手がそもそい何を求めているかを見失っていました。
「まず受け止める」だけで、空気が変わるという気づきは、自分のコミュニケーションの地図をがらっと変えるきっかけでした。
こうして、「人とのやりとり」で差がつく部分は、技術スキルよりもむしろこのあたりかもしれないと思ったのです。
🚀 試してみたこと:ヒューマンスキルを実生活で動かしてみた
✅ 成功したアクション
- 彼女との会話でアクティブリスニング:
普段はつい「こうしたらいいんじゃない?」と言いたくなるところを、ひとまず相手の気持ちを受け止めてから、「それでどう思ってるの?」と問い返す。すると会話の温度が変わりました。
「聞いてくれてる感」が生まれて、話したい内容が深く出てきた瞬間がありました。 - 交渉の“限界ライン・希望ライン”を意識してみた
小さな交渉(プロジェクトのスケジュール調整とかミーティングの時間調整)で、あらかじめ「これ以上は譲れない」と線を設けて交渉に臨んだ。
以前よりブレが少なく、自分でも納得感が出せるようになりました。
❌ 失敗談もユーモアとともに
- 会議で「交渉の準備が9割」を意識しすぎて、発表前に希望/限界ラインを細かく設定しすぎた結果、話が重くなりすぎて「準備しすぎて動けない人」扱いされたことがあります。
準備はいいけど、このバランスも学びどころ。 - アクティブリスニングを意識しすぎて、一度沈黙をキープしすぎて相手が気まずくなった…。
「あ、聞いてます」の合図を出すタイミングって大事だと痛感しました(笑)。
🌓 変化と成長:人間関係で少しずつ手応えが出てきた自分
読書前はこうでした:
- 相手との会話が終わった後、モヤモヤだけが残る
- 「話してるけど伝わってない感」があった
- 自分の成長の指標が「技術」「成果物」という外側ばかりに向いていた
今はこう変わりました:
- 会話後、「あ、相手こう考えてたんだな」と気づく瞬間が増えた
- ミーティングで意見を引き出す工夫を自分で意識してできるようになった
- 自分自身、「技術+人への働きかけ」で自分のスキルが豊かになる実感が少しずつ出てきた
ちょうど紅茶が少し冷めてしまっていた状態から、再び温め直して香りが立ってきたような、そんな感じです。
🎯 読者への提案:あなたのヒューマンスキルを育てる第一歩
この本が特におすすめな人:
- 戦略的思考をある程度身につけて、「次は人と人とのやり取りで差をつけたい」と思っている中級者
- チーム内でのコミュニケーションに手応えがない人
- “聞く力”や“交渉”など人間関係のスキルを意識的に伸ばしたい人
向かない人:
- 技術の基礎がまだ不十分な初心者(まずはコーディング・ツール・インフラなどを押さえることが先)
- 今はアウトプットよりも知識インプットだけで十分だと感じている人(本書の抽象度が負担になりうる)
問いかけ:
あなたは「話しているけど伝わっていない」と感じたこと、ありますか?
そのとき、相手の言葉を受け止めきれていたか、準備を怠っていなかったか、今思い返してみてください。
🌱 まとめと余韻:ヒューマンスキルは地図の“色づけ”
- 第一弾で得た「勉強の筋道」があってこそ、ヒューマンスキルを拾い始める余白ができた。
- 本書で学んだ「交渉」「聞くこと」「問いかけ」は、地図上に色を塗るような役割。見える範囲が広がり、立体感が増す。
- 成長とは、ただ知ることではなく、どう人と関わるかで“自分の存在感”が変わること。
最後に。
先日の週末、紅茶を淹れながら「ちょっと今日はきちんと聞こう」と思って話を聞いたら、彼女が意外なことを教えてくれました。
何でもない一言が、聞き方ひとつで宝になるという実感。
あなたの“ヒューマンスキル”も、きっとそんな宝物になる。
次に紅茶を注ぐとき、その一杯と同じくらい、あなたの聞き方・伝え方にもゆっくり丁寧に色を注いでみませんか?
第一弾のコンセプチュアルスキルはこちら




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