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スリランカの紅茶(セイロンティー)、7つの産地の特徴は?

木の机に湯気の立つ紅茶のカップとポットがあり、茶葉の小鉢と木の茶さじ、レモンの輪切り、ミルクの小さな器、茶の木の葉を挿した小瓶、角砂糖、麻のナプキンが並び、奥の窓の外に霧のかかった高地の茶畑の丘が見える写真。 Tea Review
この記事は約9分で読めます。

🍵 はじめに

セイロンティーの箱に「ウバ」「ディンブラ」「ヌワラエリヤ」と書いてあって、何が違うのか迷ったことはありませんか?
どれも、スリランカの紅茶の産地の名前です。

私は、夜にカフェインのある紅茶を飲むときは、MITSUTEA のヌワラエリヤでさっぱりと飲んでいます。
同じスリランカの紅茶でも、産地によって味の説明はずいぶん違うんです。

この記事では、スリランカ紅茶局や日本紅茶協会、紅茶のメーカーの説明から、7つの産地と、標高・季節による違いをまとめます。
セイロンティーが紅茶の種類の中でどこに入るかは、紅茶の種類を3つの分け方で整理した記事で紹介しています。

■先に答え

疑問答え
セイロンティーとは?スリランカで作られた紅茶。セイロンは1972年までの国名
産地はいくつ?スリランカ紅茶局の分け方で7つ
標高で何が違う?ハイ・ミディアム・ローグロウンの3つに分けられる
ヌワラエリヤとは?いちばん高い所の産地。紅茶局は「最も軽やか」と説明
クオリティシーズンは?西側のディンブラなどは1〜3月ごろ、東側のウバは7〜9月

気になる産地から読んでも、表の答えだけ持ち帰っても大丈夫です。


🦁 セイロンティーとは?

セイロンティーは、スリランカで作られた紅茶のことです。

スリランカは、1972年に国名をセイロンから変えました。
スリランカ紅茶局によると、紅茶はその後も「セイロンティー」として売られています。
紅茶局は、スリランカ産が95%のブレンドでも、セイロンティーとは呼べないとしています。

箱にライオンのロゴが付いているのを見たことはありませんか?
これは、スリランカ産100%の紅茶で、スリランカで包装したものにだけ付けられる印です。

紅茶局の資料では、スリランカで紅茶の商業的な栽培が始まったのは1867年とされています。
紅茶局のサイトの別のページには、1866年とも書かれています。
日本紅茶協会の説明では、セイロンの紅茶は「色、味、香りのバランスがとれた端正な紅茶」。

📚 この項目の参考


🗺️ スリランカの紅茶の産地は、いくつある?

スリランカ紅茶局は、産地を7つに分けています。

紅茶局によると、それぞれの産地に気候と地形の組み合わせがあり、それが紅茶の個性になります。

産地標高の区分(紅茶局の決まり)
ヌワラエリヤハイグロウン
ウダプセラワハイグロウン
ディンブラハイグロウン
ウバハイグロウンとミディアムグロウン
キャンディミディアムグロウン
サバラガムワローグロウン
ルフナローグロウン

名前の書き方は、紅茶局の日本語のページに合わせました。
ルピシアは「ディンブーラ」「ウダプッセラワ」と書いています。
日本紅茶協会のページは7つに分けず、「ヌワラエリヤを中心にウバ、ディンブラ、ディコヤ等」と説明しています。

📚 この項目の参考


⛰️ 標高で何が違う?ハイ・ミディアム・ローグロウン

スリランカの紅茶は、育つ標高でハイグロウン・ミディアムグロウン・ローグロウンの3つに分けられます。

「ハイグロウン」と書かれた紅茶を見かけたことはありませんか?
これは、高い所で育った紅茶という意味です。

区分標高の目安(ルピシアの分け方)
ローグロウン610m未満
ミディアムグロウン610m以上、1,220m未満
ハイグロウン1,220m以上

紅茶局には、境目を1つにまとめた表はありません。
産地のページには、約600m(2,000フィート)や約1,300m(4,000フィート)といった数字があり、出典によって境目が少し違います。

量で見ると、ローグロウンが多く、スリランカの紅茶の生産の約6割です(紅茶局の2025年の数字から計算)。
日本紅茶協会は、スリランカの紅茶は「高度によって品質のランクが分かれて」いると説明しています。

📚 この項目の参考


🍃 ヌワラエリヤ・ディンブラ・ウバ・キャンディ・ルフナの特徴は?

同じスリランカの紅茶でも、産地ごとに水色(紅茶の色)や香りの説明が違います。

まず、紅茶局や日本のメーカーの言葉を、表で短く並べてみましょう。

産地公式の言い方(短く)
ヌワラエリヤ「最も軽やかで洗練された」(紅茶局)
ディンブラ「爽やかでまろやか」(紅茶局)
ウバ「濃いアロマ」(紅茶局)、「ウバフレーバー」(日東紅茶)
キャンディ「しっかりとしたコク」(紅茶局)
ルフナ「力強く豊かな味」(紅茶局)

■ヌワラエリヤとは?どんな紅茶?

ヌワラエリヤは、スリランカでいちばん高い所にある産地で、紅茶局は「最も軽やかで洗練された」紅茶と説明しています。

標高は、紅茶局の日本語のページでは「海抜約1,800m」、紅茶局のサイトでは平均2,000mと書かれています。
霧に包まれた山々と、夜の寒さや霜が、この紅茶を作るそうです(紅茶局)。
日東紅茶は、水色を淡く明るいオレンジイエローと書いています。

MITSUTEA のヌワラエリヤは、私には香りがはっきり感じられる紅茶です。
私がふつうに淹れた1杯は、軽やかさもあるけれど、渋みもしっかりある感じです。
抽出時間にもよりますが、ふつうに淹れると、ちゃんと濃くなったりします。
標高で分けると、ヌワラエリヤはハイグロウンに入ります。
私の感じ方では、ファーストフラッシュ(ダージリンの春摘みの紅茶)のように茶液が黄色みがかっていて、紅茶というより、緑茶に近いような雰囲気のお茶です。
その爽やかさや、すっきりさが際立っているところが好きです。

私は、夜にカフェインのある紅茶を飲むときは、MITSUTEA のヌワラエリヤでさっぱりと飲んでいます。
夜は、アッサムやダージリンは飲みません。
カフェインがあっても、私は寝つけています。

ただ、これは私の場合で、感じ方には個人差があります。
厚生労働省のガイドは、夕方以降はカフェインを控えめにするようすすめています。

夜の紅茶の飲み方は、こちらの記事にまとめました。

📚 この項目の参考

■ディンブラは?

ディンブラは中央山地の西側の産地で、紅茶局は「爽やかでまろやか」と説明しています。

紅茶局の日本語のページは、ディンブラをセイロンティーの中ではもっとも有名としています。
水色は「赤みを帯びたゴールデンオレンジ」(紅茶局)、「明るく鮮やかな紅色」(日東紅茶)。
標高は、紅茶局のサイトでは1,100mから1,600mです。

スーパーで見かけるアールグレイにも、ディンブラの茶葉を使ったものがあります。
リプトンのアールグレイティーは、「ディンブラ産の茶葉を贅沢に100%使用」(茶葉に占める割合)と書いています。
カルディで売っているジャンナッツのアールグレイは、カルディのページでは「スリランカ産のディンブラをベースに」、輸入元のオーバーシーズのページでは「スリランカのハイグロウンティー」という書き方です。

📚 この項目の参考

■ウバは?

ウバは中央山地の東側の産地で、日東紅茶は「ウバフレーバー」と呼ばれる爽快な香りと説明しています。

紅茶局の日本語のページによると、ウバには、山を越えて乾いた「からっ風」が吹くとのこと。
この乾燥が、ウバならではの濃いアロマを生むそうです。
ルピシアは「清涼感あるキレ味」と書いています。

📚 この項目の参考

■キャンディとルフナは?

キャンディは島の中部の中くらいの標高、ルフナは南部の低い所の産地です。

キャンディは、紅茶局の日本語のページでは海抜600~1,200mで作られる、「しっかりとしたコク」のある紅茶です。
標高は、紅茶局のサイトでは650mから1,300mと書かれています。

ルフナは、標高600m以下の南部の産地です。
紅茶局の日本語のページは「力強く豊かな味」と説明しています。
ルピシアは、渋みが比較的少ない紅茶としています。

📚 この項目の参考

■ウダプセラワとサバラガムワは?

ウダプセラワは東側の斜面の高い所、サバラガムワは低い所の産地です。

紅茶局の日本語のページは、ウダプセラワの紅茶をバラの香りのお茶と説明しています。
サバラガムワは、海抜610mまでの低い所の産地です。
紅茶局の英語のページは、香りに「sweet caramel(甘いキャラメル)」を感じると書いています。

📚 この項目の参考


📅 クオリティシーズンとは?

クオリティシーズンは、産地ごとに紅茶の品質がよくなる時期のことで、スリランカでは季節風(モンスーン)で時期が分かれます。

スリランカには、2つの季節風があります。
紅茶局のサイトによると、雨の時期は、北東からの季節風が12月〜3月、南西からの季節風が6月〜9月です。
中央の山地が風をさえぎるので、雨の降らない側の産地が、乾いた季節に旬を迎えます。

産地クオリティシーズン(出典で違えば両方)
ディンブラ年の変わり目〜3月・4月の初め(紅茶局)/1〜3月(ルピシア)
ヌワラエリヤ1〜3月(ルピシア)
ウバ7〜9月(紅茶局・ルピシア)。ルピシアは7〜8月ごろとも
キャンディ年の最初の3か月(紅茶局)
ウダプセラワ6〜9月と、11月〜1月の2回(紅茶局)

ヌワラエリヤの旬は、紅茶局のページには書かれていないので、ルピシアの説明を載せました。
ルピシアによると、そのほかの産地では、一年を通して良質な紅茶が作られています。

📚 この項目の参考


💡 まとめ|セイロンティーは、産地と標高と季節で選ぶ

スリランカの紅茶は、7つの産地と、標高・季節風の時期で、味の説明が変わります。

  • セイロンティーは、スリランカで作られた紅茶。ライオンのロゴは、スリランカで包装したものだけ
  • スリランカ紅茶局の産地は7つ
  • 標高で、ハイ・ミディアム・ローグロウンに分けられる
  • ヌワラエリヤは、いちばん高い所の産地。紅茶局の説明は「最も軽やかで洗練された」紅茶
  • クオリティシーズンは、西側が1〜3月ごろ、東側のウバが7〜9月
  • 私は、夜にカフェインのある紅茶を飲むときは、MITSUTEA のヌワラエリヤ

次にセイロンティーを買うときは、箱に書かれた産地の名前を見てみませんか?

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