🍵 はじめに
紅茶の売り場で、「ダージリン」「アールグレイ」「イングリッシュブレックファスト」が同じ棚に並んでいて、何が違うのか迷ったことはありませんか?
どれも紅茶の名前なのに、名前の付き方がばらばらなんです。
私も紅茶を飲み始めたころは、ダージリンやアールグレイなど、何が何だか分からず、どれも同じ仲間の名前だと思っていました。
調べていくうちに、アールグレイはベルガモットの香りを付けたものだと分かり、カフェやお店でも、売り場や通販でも、味わいを予想して頼めるようになりました。
アッサムにはコクがあったりと、紅茶によって全然違うので、今は気分に応じて買うこともできます。
整理すると、ダージリンはインドの産地の名前で、アールグレイはベルガモットの香りを付けた紅茶の名前です。
名前の「分け方」がそもそも違うので、同じ物差しでは比べにくいんですよ。
この記事では、紅茶の種類を3つの分け方で整理して、全体図のようにまとめます。
日本紅茶協会や、インドとスリランカの紅茶局、各社の公式の説明をもとにしています。
朝と午後に私が飲んでいる紅茶も、まとめの前の見出しで少しだけ書きます。
■先に答え
| 疑問 | 答え |
|---|---|
| アールグレイとダージリンの違いは? | ダージリンはインドの産地、アールグレイは香りを付けた紅茶 |
| 紅茶の種類は、どう分ける? | この記事では、産地・ブレンド・香り付けの3つ |
| アッサムやセイロンは? | どちらも産地の名前(アッサムはインド、セイロンはスリランカ) |
| イングリッシュブレックファストは? | いくつかの産地の茶葉を混ぜたブレンド |
| 私はどう飲み分けている? | 朝はミルクティー、午後はアールグレイやダージリンのファーストフラッシュ(私の場合) |
気になるところから読んでも、表の答えだけ持ち帰っても大丈夫です。
🗺️ 紅茶の種類は、どう分ければいい?
この記事では、「産地の名前の紅茶」「ブレンド」「香りを付けた紅茶」の3つに分けます。
紅茶の名前を全部覚えなくても、どの仲間かが分かれば、箱の名前がぐっと読みやすくなります。
まず前提として、紅茶と緑茶、ウーロン茶は、同じ植物から作られるお茶です。
日本紅茶協会によると、どれもカメリア・シネンシスという茶の木の葉が原料。
そのうえで、名前の付き方で分けると、次の3つになります。
| 分け方 | 名前の例 |
|---|---|
| ① 産地の名前の紅茶 | ダージリン・アッサム・セイロン(ヌワラエリヤ・ディンブラ・ウバ)・キーマン |
| ② ブレンド | イングリッシュブレックファスト |
| ③ 香りを付けた紅茶(フレーバーティー) | アールグレイ |
この3つは、日本紅茶協会などが決めた分け方ではありません。
紅茶の名前を整理するために、この記事で使う分け方です。
ひとつの紅茶が、2つの分け方にまたがることもあります(下の「違いは?」で書きます)。
📚 この項目の参考
🏔️ 産地の名前の紅茶には、どんなものがある?
ダージリン・アッサム・セイロン・キーマンは、どれも茶葉が育った土地の名前です。
同じ紅茶でも、産地によって香りや味の傾向が違います。
ここでは全体図として、代表的な産地を短く並べます。
■インド:ダージリンとアッサム
北インドのヒマラヤのふもとの高地がダージリン、ブラマプトラ川の平地がアッサムです。
日本紅茶協会は、ダージリンの香りを「紅茶のシャンペン」といわれている、と紹介しています。
ダージリンは、インドで初めて地理的表示(産地の名前を守るしくみ)に登録された紅茶です。
インド紅茶局のダージリンのロゴが付くのは、ダージリン100%の紅茶だけです。
ダージリンは、摘む時期によって呼び名が変わります。
日東紅茶の説明では、春に摘んだものが「ファーストフラッシュ」、初夏から夏が「セカンドフラッシュ」です。
アッサムは、日本紅茶協会が「濃厚な味と香り」と書き、ミルクがいちばん合うと説明しています。
飲み方の勧めは、出典で違うところもあります。
ダージリンは、日本紅茶協会が「ストレートかミルク」、インド紅茶局はミルクも砂糖も入れない飲み方を勧めています。
📚 この項目の参考
■スリランカ:セイロン(ヌワラエリヤ・ディンブラ・ウバ)
「セイロンティー」は、スリランカの紅茶の名前です。
国の名前がスリランカに変わったあとも、紅茶は「セイロンティー」の名前で売られています。
スリランカ紅茶局は、産地を7つの地区に分けています。
よく名前を見かけるのは、次の3つです。
| 地区 | 公式の説明(短く) |
|---|---|
| ヌワラエリヤ | 繊細な香り。水色は淡い |
| ディンブラ | さわやかで、まろやか。水色は明るい紅色 |
| ウバ | 個性的な香り(日東紅茶は「ウバフレーバー」) |
※スリランカ紅茶局の説明(英語)を短く訳したものと、日東紅茶の説明です。
スリランカで包装したセイロンティー100%の紅茶には、スリランカ紅茶局のライオンのロゴが付けられます。
📚 この項目の参考
■中国:キーマン
キーマンは、中国・安徽省南部の紅茶です。
日本紅茶協会は「キーモン」と書いています。
協会も日東紅茶も、スモーキーな香りを特徴に挙げています。
日本では、ダージリン・ウバと並べて「世界三大紅茶」と呼ばれることがあります(日東紅茶など、メーカーの言い方です)。
📚 この項目の参考
🫖 ブレンドの紅茶って、どんなもの?
いくつかの産地の茶葉を混ぜて、味をそろえた紅茶です。
日本紅茶協会は、ブレンドをする理由を「安定した品質と価格」のためと説明しています。
代表的なのが、イングリッシュブレックファストです。
トワイニング日本は「イギリス人の朝の定番」のブレンドとして紹介していて、おすすめはミルクティーと書いています。
英国のトワイニングの説明では、アッサム・セイロン・ケニアの茶葉のブレンドです。
私も、朝はブレックファーストやアッサムのミルクティーを飲むことが多いです。
どっしり重めのものを選んでいます。
なお、「ブレンド」という言葉は、メーカーによっては香りを付けた紅茶にも使われます。
トワイニング日本は、アールグレイにも「ブレンド名」と書いています。
この記事では、産地の違う茶葉を混ぜたものをブレンドと呼んでいます。
📚 この項目の参考
🍊 アールグレイは、どんな紅茶?
紅茶に、柑橘のベルガモットの香りを付けたフレーバーティーです。
日東紅茶は「伝統的なフレーバーティー」と説明し、英国のトワイニングも、香りを付けた紅茶の仲間に入れています。
ベルガモットは柑橘の一種で、主な産地はイタリア南部のカラブリア州です(ある総説と、カラブリア州の農業開発機関 ARSAC)。
名前は、イギリスの第2代グレイ伯爵にちなむと言われています。
どう生まれたかには、諸説あります。
大事なのは、アールグレイが香りの名前で、産地の名前ではないところです。
ベースの紅茶は、商品によって違います。
たとえば日東紅茶のアールグレイはインドとスリランカの茶葉、リプトンのアールグレイはディンブラ産の茶葉を使っています(茶葉に占める割合で100%)。
私は午後、眠気覚ましにアールグレイや柑橘系の紅茶を飲んでいます。
これは私の飲む目的で、香りに眠気を覚ます働きがあるという話ではありません。
📚 この項目の参考
⚖️ ダージリン・アッサム・セイロンと、アールグレイの違いは?
ダージリン・アッサム・セイロンは「どこで育ったか」、アールグレイは「どんな香りを付けたか」を表す名前です。
並べてみると、名前が表しているものの違いが分かります。
| 名前 | 何を表す名前か |
|---|---|
| ダージリン | インドの産地 |
| アッサム | インドの産地 |
| セイロン | スリランカの紅茶 |
| アールグレイ | ベルガモットの香りを付けた紅茶 |
だから、比べるなら「味の違い」より先に、名前の意味の違いを知っておくと迷いにくくなります。
アールグレイのベースに、ダージリンやセイロンの茶葉が使われることもあるんです。
■箱のどこを見ればいい?
迷ったら、箱の原材料の欄を見てみてください。
たとえば日東紅茶やリプトンのアールグレイの原材料の欄には、紅茶のほかに「香料」と書かれています。
なかには、「ダージリン20%以上」のように、産地の茶葉の割合まで書いてある商品もあります(日東紅茶のオーガニック アールグレイ)。
産地の紅茶なら、ロゴもひとつの目印です。
インド紅茶局のダージリンのロゴはダージリン100%、スリランカ紅茶局のライオンのロゴはスリランカで包装したセイロンティー100%の紅茶に付けられます。
私は、アールグレイを買うときは、ベースの紅茶を気にして選ぶことが多いです。
私の感じ方では、セイロンのアールグレイは柑橘の香りが強く、ダージリンのアールグレイは渋みもしっかりしていて、力強い感じがします。
ベースは、セイロンのほうが好きかな、と思います。
📚 この項目の参考
☕ 私は、どう飲み分けている?
私の場合は、朝はミルクティー、午後はアールグレイやダージリンのファーストフラッシュが多いです。
3つの分け方に当てはめると、こうなります。
| 時間 | 私がよく飲む紅茶 |
|---|---|
| 朝 | ブレックファーストやアッサムのミルクティー(どっしり重め) |
| 午後 | アールグレイや柑橘系(香りを付けた紅茶) |
| 午後 | ダージリンのファーストフラッシュの、力強いもの(産地の紅茶) |
これは私の飲み方で、決まった組み合わせではありません。
時間帯での選び方は、コーヒーから紅茶に替えたときの記事にも書いています。
💡 まとめ|名前の分け方が分かると、紅茶は選びやすい
紅茶の名前は、「産地」「ブレンド」「香り付け」のどれかを表していることが多いです。
- ダージリン・アッサム・セイロン・キーマンは、産地の名前
- イングリッシュブレックファストは、産地の違う茶葉を混ぜたブレンド
- アールグレイは、ベルガモットの香りを付けた紅茶で、ベースの茶葉は商品で違う
- 迷ったら、箱の原材料の欄を見る
名前の意味が分かると、「今日はどれにしよう」と選ぶ時間も楽しくなります。
今、家にある紅茶の箱を1つ手に取って、原材料の欄を見てみませんか?
その紅茶が3つのどれに当たるか分かると、次に買う1杯を選ぶ手がかりになります。



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